マイケル・ジャクソン スリラーとBADのエピソード

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スリラーと付随する一連のシングル曲は、そのサウンドやゲスト・ミユージシャンの人選故に『壁を超えた』作品ではない。

それは折しも81年8月に放送を開始したMTVが名を成していく過程と完全に合致していた成功でもある。

今でも、”ロック専門チャンネルでもあるMTVは黒人であるマイケルのPVをを許可しなかった。”

曲が大ヒット記録したためにMTVは渋々PVを放送した。

初めて黒人でMTVにオンエアーされたのはマイケルといったような逸話が残されはいるが、MTVの当時の重役やエビックの社長、クインシーを含むマイケル周辺の証言等から、お互いがお互いの存在を利用したという事実が既に語られている。

マイケルはヴィジュアル・メディアをプロモーションに利用し、新興メディアであるMTVはマイケルのヴィジュアル作品を利用して認知を得た、ということである。

電波には人種の境目はなかった。

マイケルもMTVも、同時に新しい時代に突入し、その新しい時代の主役となった。

それまではステージでしか拝めなかったパフォーマンスの魅力。

それは歌と演奏とダンスといった要素でしかなかったが、加えてストーリー性や舞台構成、音楽以外のあらゆる効果を詰め込んだPVは、もはやプロモーション・ツール以上の価値をもたらした。

1億枚のセールス、新しいメディア、それらを手に入れたマイケルは、人種を越えたポップ・スターとしてこの時から過去に全く例のないスター像を纏うことになる。

チャリティー”USAフォー・アフリカ”への参加を挟み、三たびクインシーと共に制作された87年のアルバム『BAD』は、その構成要素、作品の核となる部分こそ『スリラー』と重複するようなものだったが、より先鋭的綿密な、他のチャート曲過去に追いやるほどの最先端サウンドを持った作品だった。

また、PVの制作もより大規模なもの『BAD』のPV監督はマーティン・スコセッシになり、以降シングル発売された曲は5曲連続全米1位を記録。

これは前人未到の記録であり、マイケルはここでも『自己イメージの上書き』に成功したわけであります。

既にマイケルは過去の記録を”全て”塗り替えることが宿命づけられるような、そんなアイコンと化していた。

マイケルは2009年のあの日まで、世間との戦いに正面から向き合った。

その結果は皆様のご存知の通りです。

嫉妬され貶められ、その反動として自分を傷つけたことは残念ながら不可避ではあったが、ひとりの人間にはここまでの可能性があり、それを実現できる力があると言う事を証明してくれた。

マイケル・ジャクソンの人生はそれを証明するためのものであったのだろうと思わずには居られない。



このDVDはマイケル・ジャクソンの魅力を余すことなく収録されたもので、何度観ても飽きることのない、マイケルの思いが詰まったライブビデオ。

圧巻のファンの多さにただただ驚くばかり。

興奮しすぎて失神するファンの数が半端ない。

演出、音響、全てにマイケル独自の拘りを感じる。

素晴らしいライブビデオとなっている。




収録と共に付録が付いていて、マイケルの拘り、音への追求、そして自然と生まれるマイケルの出演者への優しさ。

衣装や演出など、今までに無かった程の豪華なものだった。

出演者の思いもそのまま脚色せず収められている。

私は今も尚マイケルのファンで永遠にマイケルのことは忘れない。


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